生徒さんたちはなぜ塾へ来るのでしょうか。「たくさん勉強するためです」 確かにそうでしょう。しかし、本当は少しでも先の事を、つまり未来の事を知りたいためではないでしょうか。
人の知らない先の事を知っていれば難しい事柄に出会っても、適切に「対処」できるでしょう。逆に不意打ちでは混乱して正しい対応ができません。あらかじめ心の準備ができていれば何事にも、落ち着いて「対処」できるのです。
韓国で起こった悲惨なセオル号の事故の事を思い出してください。不意打ちのために大混乱に陥ってしまった人々の不安と恐怖がまざまざと感じられて大変お気の毒でした。
ライフジャケットの適切な指示も救命ボートの用意もなかったのです。乗客の方はみんな責任ある者の指示を待っていました。先頭に立つ人間が正しい判断を下せなければ、国も、会社も、どんな集団でも崩壊してしまいます。
東日本大震災の時の大川小学校の悲劇も校長先生が不在の中で起きました。
むしろ、人はいつリーダーを任せられるかわかりません。いつでもかわりにリーダーになれる人間でなければいけません。
私たちが学習するのは、未来を知るためです。未来を知って大切な時に判断を誤らないためです。過去の歴史を学ぶのも未来を知るためです。皆さんが塾に来てくれる。私は「先生」の語源どおり「先に生まれた者」としてできるかぎり皆さんの未来を指し示したいと思っているのです。      (ホームページより)