私は長く学習塾や予備校で仕事をしてきましたが、指導しながらいつも考えていることは、生徒さんがどうすれば成績が伸びるようになるか、例えば数学や国語や英語ができるようになるか、という事です。

世間でよくある苦手な部分を集中的に学んで出来るようにすると云うのは一つの方法ですが、それだけでは得意にはならないと思っています。現実にそうです。苦手な科目の場合、生徒さんは習ったことをすぐに忘れてしまう事が多いからです。また、学んでいることが全体の中のどういう部分なのかが把握できなければ、さらに覚えにくくなるでしょう。部分を教える時は全体像を示してやる必要があります。

すぐに忘れないほどに伸びるようになるにはどうすればよいか、といつも考えながら教えているわけです。

結局、枝葉ではなく根っこの部分がきっちりできるようになれば、他はその延長ですので容易に理解し、忘れないと云うことができます。もちろん根っこは一つではありませんので、教えるに際していつも「どうすればできるようになるか」と絶えず考えていなければなりません。

マニュアルやカリキュラムを重要視する指導法では、この根っこの部分をつかみきれません。最近は映像による指導、器械を使った指導などいろいろ出てきましたが、勉強の指導はやはり人間対人間でなければ一方通行になって、この最も重要な部分を掴みきれないでしょう。

生徒さんの心と向き合って勉強を教えることが、遠回りのように見えて最も効率の良い近道であると考えております。