2017.06.11 加藤清正歴史研究会
同じ年の二月朔日 60.藤なみも春にあへとは花も香も 萬つ代さかへたえぬいろ也 (釈)風に揺らぐ藤の花房が春と出会った。花のみごとさ、香りのあでやかさ、永遠に栄え絶えぬ美しさよ。 *藤の花をみると
2017.06.09 加藤清正歴史研究会
56.春の日の長閑(のどか)なる日ぞいとゞしく ながき思ひになを思ひぞ有(あら)め (釈)春ののどかな日がいっそう長く、終わりのない長い思いの上に、なおさらなる長い思いがあるのだろう。 忠廣解説
2017.06.06 加藤清正歴史研究会
同ニ十四日 53.こほりゐしすゞりの水も打ちとけき 志賀のからさき春のけしきに (釈)気が緩み、凍っていた硯の水も解けてきた。志賀の唐崎ではもうのどかな春の景色が臨まれるのだろう。 忠廣解説 この歌
2017.06.01 加藤清正歴史研究会
同二十日 48.霞こめしおく山さとの梅の花 時をまちゑて雪にさきだつ (釈) 霞たちこめる奥山里の梅の花は、時を待ちかねて、雪が降る前に咲いてしまう。 忠廣解説 この哥の作意、面白い発見をした。梅の
2017.05.29 加藤清正歴史研究会
同十七日 43.清水の花のさかりをみやこ人 けふも櫻をかさしつれ天 (釈)清水の満開の櫻の下を、都の人々は今日も櫻の花枝を髪に差してのどかな日を楽しんでいるだろう。 忠廣解説 十七日の杦(すぎ)原(
2017.05.27 加藤清正歴史研究会
37.花の色に忍ぶもぢずりみだれそめ わが袖おもきかすみなりけり (釈)夜に見た夢の面影が消えうせた。私の袖は、かぐわしい夢を覆う霞で濡れそぼり、まるで忍草で染めよれ絡まった乱れ袖のようになってしま
2017.05.25 加藤清正歴史研究会
同十一日 32.鶯のはつ音か今朝の竹の内 なをもさゝやのたより聞きては (釈)まるで鶯のはつ音のようだね。竹の内は、今朝、今ごろ笹谷に着くという便りを送ってきたのだから。 忠廣解説 あるいは次の
2017.05.24 加藤清正歴史研究会
27.さくら花わかなとひとつ手にふれて 匂いもまさる人のおいらく (釈)櫻と若菜を一緒に手に触れてみると、年かさの方がやはり花の香りがいっそう華やかだ。 *櫻は法乗院、わかなは亀姫を指す。 28
2017.05.21 加藤清正歴史研究会
22.花も香もひかりをそゑてみる月の 萬づ世までもありあけの月 (釈)花も香りも月の光の下で眺めるとその美しさは限りがない。ありあけの月の光はあらゆる世界までも美しく照らし出す。 忠廣公解説 同
2017.05.18 加藤清正歴史研究会
17.いにしへを軒ばに忍ぶ松風に むかしすまいをうらみおくさと (釈)「軒ば」と名付けた釜から湯の煮える音がまるで松にふく風のように聞こえ、昔の住まいの軒下に吊るしてあった忍草の事を思い、今を恨めし
2022.03.15
2022.02.22
2022.01.25
2021.12.17
2021.10.19
2021.09.20
2021.08.21
2021.08.08
2021.05.21
2021.04.15
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